「住み良い地域はみんなでつくらないかん!」そう熱く語るのは、まんのう町の健全な暮らしを支えるまんのう町婦人会で副会長を務める西島さん。持ち前の明るさでチャキチャキ動くその御姿を拝見していると、こちらまで元気になってくる。
もともとまんのう町の婦人会は、満濃地区、琴南地区、仲南地区と旧町単位ごとにあり、3町合併とともにひとつの組織になった。「組織が大きくなったらまとめるのも大変。」と西島さん。会をまとめていくために、3つのことを大切にしているそうだ。ひとつは、みんなと同じ目線で話し合うこと。「みんなが同じ目線やったら、みんな腹を割って話せる。」学校の教室みたいな並びでではなく、みんなが輪になって話し合いをするようにしている。2つ目は、お願いしたいことがあればまず自分から動くこと。「とにかく、いろんなとこへ出かけよるなぁ」。笑いながら語る西島さんの手帳は、いろいろな予定で真っ黒。3つ目は、地域は自分たちで守るという意識。町のみんなと積極的にふれあうことで、町のいろんなことが見えてくるという。
町には、小学校高学年を対象とした通学合宿という行事がある。公民館で1週間、異学年の児童がみんなで一緒に生活しながら学校へ通う、というもので、毎年、婦人会もサポートしている。「子どもたちを見てたら町のいろんなことがよう分かる。」西島さんも積極的に出向き、町の些細な変化に目を配る。そして、気になったことはどんどん動いて解決していく。
住む人も、訪れる人も、居心地の良いまんのう町へ。今日も西島さんは西へ東へ走り回る。