満濃池のすぐ近くにある喫茶店:アウトドアカフェ-ビッグフットで毎月2回開かれている折り紙教室。そこで講師/先生として愛好家の皆さんを指導されているのが日本折紙協会香川支部副支部長を務める今田八重子さん。今田さんにはこれまで何度かお目にかかったことがあるのだが、お話しを伺っていて毎度ながらフワ~っとこちらが和んでしまう。センセイと称される方々の中で稀有な御人なのだ。
取材におじゃました日も ヨコから眺めれば まるで永年親しくされてる友人グループの茶話会のような感じ。折り紙に限らず 教室・お稽古事というのは、とかく教える者と教わる者との立場が明確に固定化されがちだ。でも今田先生の折り紙教室は本当に和やかなムードなのである。「次々と指図ばかりするんじゃなくて、皆さんの隣に座り 一緒に楽しみながら(折り紙を)折ってて、手が止まったり 分からなくなった時に ちょっとだけアドバイスするんですヨ!」…今田先生はさらっと仰る。でも実はそれがなかなか出来ないのだ。上達が芳しくない生徒がいると 先を急ぎ、つい急かしてしまう指導者がどれほど多いことか!で、そのうちに 好きで習いに来てたはずの生徒さんの興味や熱意が薄れたり、その習い事そのものがキライになったりする。何を習うかより誰に習うかが大事…蓋し名言なのである。
【数ある習い事の中で「折り紙」の魅力って何でしょ?】 ちょっと一息ついたとき、今田先生に訊ねてみた。「何の変哲もない一枚の紙きれがいろんな姿に変わるんです。これって素晴らしいと思いません?」 おおっ!思いますとも!私、大いに感動しています。フルハイビジョン液晶テレビよりずいぶん早く「折り紙」は私たちに 2D→3D のインパクトを提供してくれていたのだ。
教室を取材している最中にも電話が鳴り、「はいは~い、わかりました。」先生は優しく朗らかに応対されていた。他の地区で折り紙教室を開いて欲しいとの連絡が入ったようだ。あちこちで引っ張りだこの今田先生、どうかこれからもまんのう町をベースに活動を続けて頂きたいものだ。