我が町にこれほど多芸多才な方がいらっしゃったとは! 彫刻・写真・絵など次から次へと…多方面においてマルチタレントぶりを発揮されている“大西 徹野さん”をご紹介したい。
ご自宅に伺ってすぐに目に飛び込んできたのが玄関先にずらりと並べられた数々の彫刻作品。その技術と繊細さに、取材スタッフ一同、驚きの声があがる。『今一番力を入れているのは、暫くぶりに再開した仏像彫刻です。独り静かに没頭してできる楽しさが魅力ですよ。』ご自身が製作された作品を手にとり感慨深げにそう話す大西さん。その後案内されたお座敷でも写真や油絵が所狭しと飾られており、溢れ出る多才な才能にもう一度圧倒された。平成12年12月12日には、地元写真愛好家で結成された『さわやかフォトクラブ12』を発足。農業の傍ら、同会の代表として年2回の撮影旅行の他、町内外でも写真展を開催するなど、地域の交流を深めるべく文化活動を続けられている。
3年ほど前の退職の後、現在は茶栽培農家として1.3haもの茶の生産・管理に携わっておられる。冬期・農閑期などの農業の合間をみつけては趣味(の範疇は超えておられるが)に勤しんでおられるのだとか。『今は好きなことができるから楽しいです。』と話す大西さん。
また、旧仲南町時代より町職員として長きに渡って行政に携わっておられただけに、昨今の教育についても触れられている。『すぐに結果を出そうと白黒つけたがる世の中だが、農業のように長い目でゆっくりと子供の成長を見届け、見守る環境づくりが重要では…。』と。
幅広い視野を兼ね備えておられるからこその多芸多才なのだ。一線を退かれてもなお、まんのう町の振興と発展を願う姿に敬服するばかりである。