佐文地区の3000㎡の竹林を間伐整備し、手作りの冒険遊具を設置した『かぐや姫プレイパーク』をオープンしたのは平成19年5月のこと。県職員として児童福祉活動に携わっておられた際、子供達の身体能力・心身のバランス力低下を目の当たりにし子供達の将来を危惧した竹森さんは、自然体験・外遊びの重要性を訴え、前身である“わらべの里”の精神を受け継ぎ、ここ佐文で日本初の竹林一帯を拠点とした子供のための冒険遊び場を開設した。
園内へはすべて竹梯子で侵入。竹を足場のように横に組み空中を移動できる“天空回路”の他、ブイやタイヤをつるした空中ブランコ、砦やツリーハウス(製作中)など様々な冒険遊具を設置。傾斜もあり、決して足場が良いとは言えない危なっかしいこの場所に敢えて開設したのには訳がある。『ここでは事故は自分の責任という考えが基本です。』と話す竹森さん。子供の遊びにはもともと危険やケガがつきもの。でも危険があるからこそ自ら注意をするし冒険心・挑戦心も育つ。小さなケガを繰り返すことで大きな事故から本能的に身を守る術を身につけることができる。禁止や規制ばかりでは子は育たない、危険いっぱいが子供を賢く育てるというのが竹森さんの信念だ。
禁止のない空間で子供達がのびのびと自由な発想で遊びに取り組み、成功と失敗を繰り返しながら工夫をする知恵をつけ、また仲間との協調性も育まれることから、遊びながら生きる力を学んでほしい…外遊びを通じて子供達の創造力を高め、可能性を引き出すお手伝いをしているんですよ。と笑顔で話す竹森さんの表情からは子供に対する深い愛情を感じ取ることができた。
開園は原則土日祝日・学校休業日であるが、毎月第2土曜開催の『手作り遊び教室』の他、筍オーナー制度をも設けている。